プロジェクト管理にOpenProjectを使ってみる

Microsoft Plannerでタスク管理していると、アジャイルには向かない感じなのでOSSでいい管理ツールないかなーと探していて見つけたのはこれ。

https://www.openproject.org/

SasSとしての無料プランもあります。
ここではオンプレミス(自宅サーバ)にインストールして使ってみます。
なお、結論としては「無料のままでは使えない」でした。

※ 他にも候補はありましたが、触ったことなかったので選択

早速インストール

公式のdocker-composeでの動かし方を参考に、以下のステップで起動できます。

# リポジトリのクローン
git clone https://github.com/opf/openproject-deploy --depth=1 --branch=stable/12 openproject

# コンテナイメージのダウンロード
cd openproject/compose
docker-compose pull

# 起動
OPENPROJECT_HTTPS=false docker-compose up -d

これだけ。
DBやアプリなど8つのサーバが連動するので、イメージの取得はそこそこ時間がかかりました。

なおホスト名設定は管理画面から行えないようなので環境変数に設定しました。

OPENPROJECT_HTTPS=false \
OPENPROJECT_HOST__NAME=192.168.11.160\
PORT=8080 \
docker-compose up -d

画面表示・ログイン

デフォルトでは8080ポートで起動します(ホスト名は環境に合わせてください)。

http://localhost:8080/

サービスが起動するまで、マシンパワーにもよりますが少し時間がかかります。
その間は service unabailable の表示が出るので、時間をおいてリロードしてみてください。

最初は管理者でログインして、初期パスワードを変更する必要があります。

username: admin
password: admin

日本語化

デフォルトは英語です。
そのままでも困らないかもしれませんが、日本語化もできます。

初回起動時には日本語の選択肢がありませんが、言語パックを追加することで使えるようになります。
管理者が一度やっておけば、各ユーザで日本語を選択できるようになります。

右上のアカウントアイコンから AdministrationSystem settingsDisplay に進みます。
言語一覧が出てくるので、日本語をチェックして Save します。

これで日本語化の用意はできましたが、どの言語で表示するかは個人の設定になります。
右上のアカウントアイコンから My accountSettings とすすみ、 Language から 日本語 を選択して Save すると日本語表示に切り替わります!

デモプロジェクトの表示

さっそく使い方のサンプルとして、プロジェクトを見ていきます。

サンプルとして Demo projectScrum project がありますが、アジャイル&スクラムで使いたいので Scrum project を選びましょう。
画面左上の Select a project から、 Scrum project を選択します。

触ってみて、使えないなと思ったこと

アジャイル&スクラムといえば、カンバン。
ボードメニューはありますが、無料版のままではボードが使いものになりません。

最初からそれっぽいボードがあるので、「あ、使えるじゃん!」と思っても、チケットのステータスに連動して動いてくれません。
なんと、無料版ではボードを手動管理しないといけないのです・・・

なので、アジャイルしたい人はお金払ってね、ということでした。

サーバの停止

検証が終わったら後片付け。

# 停止したい場合
docker-compose stop

# コンテナごと削除したい場合
docker-compose down

終わりに

というわけで、ほとんど労せずプロジェクト管理ツールを立ち上げることができました。
dockerコンテナだけで起動でき、プロジェクトには kubernetes 用のyamlファイルも用意されているので、クラウド環境でもさっと立ち上げることができそうです。
社内に使われていないマシンがあれば、それをLinuxサーバとして使うのもアリかもしれませんね。

ただ、肝心のボード機能は有料なので、ちゃんとお金を出してくれるプロジェクトなら候補になると思います。

お金が出ない場合、Redmineでは無料のScrumプラグインがあるので、そちらを使うというのもアリだと思います。

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