2019-08-15 (2019-08-15更新)

リモートデスクトップの通信量を抑える快適設定

Windows
RDP

リモートデスクトップをモバイル環境でも快適にしたい

いつも持ち歩く SurfaceGo は非力でも、ハイスペックマシンにリモート接続していれば問題なくお仕事できます。
オフィスから Wi-Fi 接続ならデフォルト設定でも問題ありませんが、4G モバイル接続の場合に少し設定しておくと快適になります。

リモートデスクトップはどうやって動いている?

Windows の リモートデスクトップリモートデスクトッププロトコル (Remote Desktop Protocol、以下 RDP)で常時接続され、リモートのコンピュータをあたかも手元で動かしているかのように見せます。

リモートにあるハイスペックマシンを リモートホスト 、手元の Surface Go を RDPクライアント と呼びます。
実際にキーボードやマウスの入力・画面表示を人間と行うのが RDPクライアント 、 遠くで処理を行うのが リモートホスト です。

RDPクライアント で受け付けた人間からの入力をRDPを介して リモートホスト に送信し、 リモートホスト は画面情報を RDPクライアント に送信します。送信するのは画像情報なので、トラフィックが混雑すると荒い画像が表示されます。

画像を送信するので、動画の全画面表示ではものすごいデータ量となりますが、テキストエディタで画面の一部分だけを更新するならそこまで送信量は増えません。

セッティング例

上記のようにRDPでは画像データを送信するので、画質を下げてあげることで動作を軽くすることができます。
リモートデスクトップの接続時に出る画面から、設定を少しいじるだけで快適になります。

画面

画面では、リモートセッションの色深度 を調整します。
初期設定では32ビットが選択されているかもしれませんが、15ビット に変更します(Mac 版は 16bit が最低かも)。
32 ビットでは理論上 42 億 9496 万 7296 色の表現ができますが、15 ビットにすると 3 万 2 千色ほどの表現になります。
15 ビットにすると空などのゆるやかなグラデーションが潰れますが、色合いを重視する作業でなければ問題ありません。
転送量が単純に半分になるわけではありませんが、かなりの転送量の削減を見込めます。

エクスペリエンス設定

ローカルリソース

RDPクライアントリモートホストの間で、リソースを共有するためのセッティングです。
Wi-Fi ならデフォルト設定でも良いですが、クリップボードの共有だけは外しておいたほうが良いです。
クリップボードを共有しておくと、リモートホストでコピーしたテキストをRDPクライアントで貼り付けたり、ファイルのコピーをしたりすることができます。
便利な機能に思えますが、「リモートホストでファイル切り取り」→「リモートホストでファイル貼り付け」のような、単なるファイル移動でも RDPクライアント 側にごっそり転送されてきます。動画などの巨大ファイルをうっかりCtrl + C で掴んでしまうと、通信量がはねあがり、すぐにギガ死してしまうでしょう。

ファイルをクリップボードに持たなければいいだけの話ですが、思わぬ事故を避けるためにもオフにしておくことをおすすめします。

ローカルリソース設定

エクスペリエンス

画質、操作感についてのリッチさを設定します。
チェックが多いほど転送量が多くなって重くなります。
すべて切ると一番軽くなりますが、テキストが読みやすくなるのでフォントスムージングだけは入れておくのがおすすめです。
もちろん不要ならチェックを外して軽さを極めても良いと思います。

エクスペリエンス設定

ハードウェア周りの最適化

ソフトウェア設定では限界がありますが、少々の追加投資でもう少し快適にできる場合があります。

ネットワーク経路をすべて有線にする

近年のデスクトップではないパソコンは、だいたい Wi-Fi 装備で無線 LAN が利用できます。
デスクトップでも機種によっては無線 LAN 対応が増えてきていますよね。
設置の自由度が高い反面、ネットワークのレスポンスの観点で見ると、まだまだ有線には及びません。
たとえば自宅内の 2 台を RDP 接続で利用するとき、両方とも無線 LAN だとマウスのクリックレスポンス、文字変換の反応速度などワンテンポ遅れる感じが顕著になります。
些細なことですが、仕事で使うとなるとかなりのストレスになります。

そこで、無線 LAN を極力廃して、面倒でも LAN ケーブルをはわせて有線化しましょう。
リモート側、ホスト側両方無線 LAN の場合はかなりのレスポンス改善が見込めます。
両方が有線 LAN での接続の場合は、ほとんどラグは感じない操作感になります。

両方が無理な場合でも、リモート側が有線なだけでだいぶレスポンスは良くなります。
クライアント側が有線でも、リモート側が無線の場合はもっさりです。

例えば USB に有線 LAN ポートを増設するだけなら通販でも 1,500 円程度で入手できます。
USB-C で HDMI ポートも付いたタイプでも、3,500 円くらいからあるのでこれからのために 1 台持っておいても損はないと思います。

その他の小技

回線が重いとき、ユーザ操作を工夫することですこし軽くすることもできます。

Alt + Tab によるウィンドウ切換えをしない

回線がかなり重いとき、Alt + Tab によるウィンドウ切り替えがつらくなります。
Alt + Tab ではいまある画面のサムネイルを表示させるので、全画面書き換えに近い動作になります。

こんなときは、タスクバーから対象のウィンドウを選択するようにします。
タスクバーなら隠す設定にしていてもキャッシュが効いているのでAlt + Tabよりはマシに動きます。
同じ理由でWindows + Tabによる切り替えも避けると軽くなります。

ただ、このくらいもたつくことはまれなので、もたつきが感じられなければいつもどおりAlt + Tabで使い続けています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
「そんなの知ってるよ!」レベルのことばかりだったかと思いますが。
この設定で Surface Go + デスクトップマシンの組み合わせで、常駐先での作業を 3 ヶ月乗り切りました。
近い将来、5G ならもっと快適に作業できるんだろうなと思います。

そしたら RDP クライアントマシン買い替えなきゃ・・・?

VPN で RDP している方たちへ

RDP のために、VPN 接続している方も多いかと思います。
VPN の経路設定はしていますか?
自宅からの接続パフォーマンスアップ、会社側ネットワークの負荷削減ができるかもしれません。
VPN 経由での接続先を限定したい(Windows)の記事もぜひ御覧ください。


猫派 / 基本インドア / ガジェット大好き / RDP推進派
コロナ禍の趣味はPC+VRでゲーム。
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